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この度、トルコ料理の調理師の方の技能ビザがめでたく許可されました。
それにちなんで、トルコの食文化について考えてみたいと思います。

トルコのイスタンブールは、600年以上にわたってビザンチウムと呼ばれていました。
後に、ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌスはローマからローマに移り、その名前をコンスタンティノープルに変えました。そして、15世紀には、オスマン帝国に占領され、イスタンブールと改名されました。

オスマンは中国の少数民族である突厥族の支流なので、トルコ人は突厥族の子孫といえます。
今日のトルコ人とウイグル人は2つの異なる民族ですが、ウイグル人は(中国古代の少数民族である)回紇族の末裔です。

突厥族と回紇族は、どちらもテュルク系遊牧民(国家)で、
その流れをくむウイグル人とトルコ人は多かれ少なかれ食文化が似ています。

地域の食文化は、その地域の自然環境によって決まる部分が多いのです。
例えば、
北東部の人々がザワークラウトを食べるのはなぜでしょう?
気候の関係から、新鮮な野菜を食べられる時間はとても短いため、長く保存できる方法を考えた結果、キャベツを外で乾かし、密閉タンクで1、2ヶ月マリネし、食べるときにそれを開けて細かく砕き、豚バラ肉と一緒に煮込むのです。
これもその地域の自然環境から生まれた食文化です。