前回、経営管理ビザ申請に年齢制限はあるのか、という記事の中で、

・経営・管理ビザを申請する上で、要件としての年齢制限はありません。
・しかし、実際に経営・管理業務を行っていけるか、という観点から、年齢が審査対象の一つとなることもあります。

と述べました。

最近の審査の傾向として、
・事業の実現性
・事業の安定性
・事業の継続性
が以前に増して重視されるようになっており、年齢についてもこれらの観点から消極的な判断をされるケースがあります。

例えば、70歳の方がこれまでずっと経営者としてやってきた経歴を持っていたとします。
確かに、経験の点では申し分ないかもしれません。
しかし、高齢であるが故のリスク(事業の継続性)があるのも事実です。

直接的な不許可(不交付)の理由として、年齢が挙げられることはないかもしれませんが、
間接的な理由として、高齢であることが結果的に不許可(不交付)につながってしまうケースはあります。

この場合、よほどほかに強いプラスとなる要素がない限り、
年齢を若返らせることはできないので、許可(交付)されたり、不許可(不交付)後の再申請による許可(交付)の見込みも薄いといえます。